ひと夏の思い出『夏、少女は飛んで、火に入る。』結末と最終回は?あらすじとネタバレ注意

夏、少女は飛んで、火に入る。

漫画を愛する皆様、こんにちは!このページでは浅川先生が描く漫画「夏、少女は飛んで、火に入る。」をご紹介していきます。結末や最終回にまで言及しますので、ネタバレを喰らいたくない人は注意です。

この漫画はある従兄妹のひと夏の思い出を描く漫画です。ノスタルジックで情緒溢れる雰囲気を楽しめるのが魅力です。登場する人物を先に紹介しておくと主人公は理人といった成人男性です。ヒロインは千閖(ちゆり)と学生の少女です。理人は休暇で久しぶりに田舎へ帰省。そこで成長した従兄妹の千閖と出会って二人はひと夏の思い出作りに勤しんでいきます。

舞台設定の年代はわかりませんが、作中からは田舎の暮らし、雰囲気が滲み出ており、どこか懐かしさや哀愁が漂う作画となっています。物語は二人の過去から現在に至る描かれて、千閖が昔から理人の事を愛していた事が明かされます。

帰省してきた理人に対して千閖は従兄妹ではない別の顔を覗かせていきます。理人も直ぐに千閖が向ける好意に気付きますが、彼が千閖の気持ちに応える事は出来ません。その訳として上京している理人には既に婚約者がいました。

千閖がその事実を知ったのは親戚が集まった食事会。周りの大人達が理人の事について言及。彼女と同棲しており、結婚も間近である事が談笑されます。それを聞いていた千閖はショックを隠しきれません。部屋を離れていった千閖も見逃さなかった理人は彼女を追いかけて、声をかけていきます。

自分が理人と結ばれる事はないと知った千閖ですが、理人に対してひと夏の思い出が欲しいと懇願します。戸惑う理人に対して強引にアプローチを仕掛ける千閖は彼の唇も咄嗟に奪い取っていきます。

理人に対する感情が爆発しそうになる千閖。理人もまた彼女から受ける好意を無碍にする事が出来ず、キスを受けれていきます。

夏、少女は飛んで、火に入る。

二人は夜に夏祭りへ向かいます。しかし、千閖は祭りではなく理人を人気のない場所に連れていき、自分の感情を爆発させていきます。理人から発せられる男の臭いに興奮してしまう千閖。

彼女の興奮は留まる事を知らず、また理人も潤う瞳を見て理性が崩壊します。頭が馬鹿になっていく二人は遂に禁断の関係へ繋がっていきます。止められない二人の愛欲。情事後、理人は今日の事は後悔しないと伝えると…千閖はさらなるお願いを理人にします。

それは田舎にいる間だけ、自分の事を奴隷にして欲しいといったお願いでした。忘れられない夏を刻みつけて欲しいと言わんばかりの千閖に断る事も出来なかった理人。一線を超えた二人はこの時から暇さえあればお互いに愛し合っていく工程をします。

物語のここから先の内容はお色気中心になっていますので、是非、漫画を手にとって楽しんでみて下さい。男性向け漫画ですが、ストーリーなど淡いサマーラブは女性も楽しめる物語になっていますよ!特に千閖が理人の事を愛しすぎている局面が沢山描かれて、叶わない恋なのに100%の感情をぶつけて好意を見せていく千閖が凄く可愛くて健気です!

さて、ここからは最終回や結末について言及をしていきたいと思います。この漫画はひと夏の思い出と伝えていますが…実は二人の関係はひと夏の思い出では終わりません。東京へ戻って、普段の日常が戻ると思っていた理人ですが、千閖との濃厚な夏は彼女だけでなく理人の中にも強く刻み込まれていました。

彼女と結婚間近の理人でしたが…休日は仕事と偽って借りたアパートの部屋に向かっていきます。そこへ居たのは制服を来た千閖。理人が来ると首輪を差し出し、それを付けると千閖は微笑み…二人は田舎での出来事の延長とも言える情熱的な関係を続けていきます。

理人を愛おしそうに頬張り、そんな彼女に身体の髄まで興奮する理人。二人の禁断関係がどこまで続くのか不明ですが、この先も長く密かに続く余白を残して物語は結末として終わっていきます。

素敵な物語と官能的な二人のやり取りが素晴らしい作品でした。田舎、夏、従兄妹、快楽堕ちといった夏にピッタリの要素が沢山詰め込まれていて何回でも読み返せる漫画でした。千閖の制服姿や浴衣姿も可愛いので男性読者は着衣にも必見!漫画の中身はモノクロですが、作風とマッチしているので逆にフルカラーではない方が作品の魅力を引き出していたと思います。儚さと情熱と愛情を一冊で感じ取りたい人は是非!